平和・民主・革新の日本をめざす住吉の会
(住吉革新懇)
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2006年次総会決議


一、はじめに──情勢

1、前年度総会は昨年三月二十三日に開催しました。

2、昨年は戦後六十年、今年は日本国憲法制定六十年という節目の年を迎えました。革新懇運動が目標としている、平和・民主主義・暮らしを守るという「革新三目標」に対し、残念ながらこれに逆行する動きが一段と強まっています。一方、「戦争のない世界」の実現、「国際紛争の平和的解決」、「核兵器廃絶へ実効ある措置」を求める世界各国の反戦・反核平和の運動もかつてなく大きく広がっています。なかでも平和的な対話と友好をめざすアジア諸国の動きは注目されます。日本でも平和と暮らしを守る国民各界各層での運動が広がっています。

3、「戦争する国づくり」をめざす憲法改悪の動きは、昨年十一月に自民党が「新憲法草案」を決定、民主党も「憲法提言」を発表、公明党は「加憲」の立場で改憲をめざすなど、改憲勢力による憲法9条改悪の動きが一段とすすむ状況にあります。政府に9条改憲を求めているのはアメリカ政府と財界です。今国会には改憲のための「国民投票法案」を提出しようとしており事態は緊迫しています。憲法改悪を許すかどうかは、日本とアジアの平和に係わる当面の最重要課題となっています。政府は教育基本法改悪も今国会で強行しようとしています。一方、「憲法改悪に反対」「9条を守ろう」とひろがる草の根の「9条の会」の取り組みは全国で四千を超え、住吉区でも「9条の会すみよし」が賛同の輪をひろげる取り組みをすすめ、各分野、地域、職場、学園に星の数ほどの「9条の会」をつくろうとよびかけています。木津川地域でも9条を守る取り組みがすすめられています。また、小泉首相の靖国神社参拝をやめさせること、戦争を肯定する歴史教科書を採用させないこと、「君が代」「日の丸」の強要をやめさせること、「戦争する国」を担う人づくりのための教育基本法改悪、言論・表現の自由を制限する「共謀罪法」の制定を許さない取り組みもいっそう重要になっています。

4、アメリカ・ブッシュ政権が強行した無法なイラクへの侵略戦争は泥沼状態になり、「占領軍はイラクから徹底よ」の世論はアメリカ国内でも世界でも大きく広がっています。イラク戦争開戦三年目の三月二十日には世界各地で反戦集会が開かれました(日本では三月十九日に開催)。ブッシュ政権支持率は大幅に低下しました。自衛隊のイラクからの即時撤退を強く求めねばなりません。また、「米軍再編」の名ですすめられている日米の軍事一体化、基地強化に対して、全国各地で自治体ぐるみの反対闘争が広がっています。三月五日、沖縄では大規模な県民集会が開かれ、三月十二日、岩国では基地問題で初めての住民投票が行なわれ「基地強化反対」の住民意思が示されました。さらにアメリカは、インドに対する核開発容認、未臨界核実験の強行など、核兵器廃絶を求める世界の世論に背をむける態度をとっています。反核・平和のたたかいをいっそう強めねばなりません。

5、医療・介護・年金などの社会保障の連続改悪が国民の命を切り捨てる事態になっています。定率減税の廃止などの所得税増税、消費税導入から十八年、さらなる消費税増税計画が暮らし破壊に追い討ちをかけようとしています。社会的格差と貧困の拡大が大きな問題になっています。小泉政治の構造改革路線(規制緩和、民営化)であらわになったライブドア事件、耐震強度偽装事件、米産牛肉輸入問題、防衛庁談合事件などに国民の怒りが集中し、小泉政権支持率は低下しています。命と暮らしを守る国民的反撃のたたかいに立ちあがるときです。

6、大阪府・市の「行政改革マニフェスト」による住民サービス切り捨てが強行されようとしています。府民の願いに反し四月一日から府立病院が独立行政法人となります。区内の勤労青少年ホームの存続を求める運動がひろがっています。敬老パスの存続を求める取り組み、国保料、介護保険料の引き上げに反対するたたかいが必要です。

7、区内の問題では、JR阪和線の下り線高架化が今年春に実現する予定です。高架事業完了に伴う高架下空き地利用(駐輪場整備など)、駅前周辺の整備、天王寺大和川線(線路撤去跡地)の緑道・緑地公園化をすすめる問題、新区民センター建設、「あびこ町駅周辺バリアフリー基本構想」など、だれもが安心してくらせる町づくりを住民参加ですすめることが重要な課題になっています。

8、平和・民主主義・暮らしを守り、住よい町づくりをめざしている住吉革新懇話会(通称)として、今年度も以上の課題に精力的に取り組むことが求められています。そのため、住吉革新懇の会員を増やし、共通する課題での学習講演会、懇談会、シンポジウムなどを開催し、行動をすすめます。そのために、みなさんのご協力をお願いいたします。


二、この一年間の取り組みについて──経過報告

1、この一年間の主な活動は別紙「活動日誌」にまとめています。

2、昨年度の取り組みでもっとも重視したのは憲法改悪に反対し9条を守る取り組みでした。「9条の会すみよし」では毎月九日を宣伝デーとして宣伝カーの運行、賛同者をひろげるため地域の各団体への申し入れ、よびかけ人アピールを発表し、区内に星の数ほど「9条の会」をつくろうとよびかけました。三月十八日に「学習交流集会」を開催しました。憲法改悪に反対する「住吉共同センター」が発足し十一月に区民集会を開催しました。毎月九日、十九日、二十九日に各団体が宣伝署名行動に取り組んでいます。現在署名は九千筆余りが集約されています。また、二月十八日の郡山総一郎氏を招いての講演会(住吉母親大会)を協賛しました。

3、イラク戦争反対、憲法改悪反対の自転車宣伝を行ないました。イラクからの自衛隊即時撤退を求める抗議と要請文を小泉首相に送付しました。

4、核兵器廃絶をめざす取り組みでは、平和行進(七月)、平和宣伝署名(「6・9行動」、終戦記念日)、住吉平和盆おどり大会でのミニ戦争展開催(八月)、「平和と民主主義を考えるつどい」開催(八月)に取り組みました。大阪非核の政府を求める会の「非核平和ポスター」作成に賛同協力しました。

5、大阪市の敬老パス廃止に反対し存続を求める取り組みをすすめました。

6、機関紙「新しいみち」を発行しました(38号)。

7、その他 会員拡大、全国革新懇ニュース、平和ブックレット販売普及などに取り組みました。


三、今後一年間の取り組みについて──活動方針

1、憲法改悪に反対し「9条」を守り生かすたたかい、有権者過半数の署名を集める幅広い取り組みをすすめます。「9条の会すみよし」よびかけ人アピールの賛同者をひろめ第二次賛同者アピールを発表します。すべての分野、地域、職場、学園に星の数ほど「9条の会」をつくり、憲法学習、9の日宣伝に取り組みます。「憲法改悪に反対する住吉共同センター」と共同して組織ぐるみの学習、宣伝、署名、集会などに取り組みます。憲法改悪に反対し平和を守る意思を表明しその思いを後世に残すため「平和のモニュメント」づくりをすすめます。あわせて住吉区における戦跡マップづくりに取り組みます。国民投票法案、教育基本法改悪、「共謀罪法」に反対する取り組みをすすめます。9条の会おおさか発足一周年記念講演会に参加します(四月一日・土曜・午後二時、国際会議場)。

2、米軍基地再編強化に反対する取り組みをすすめます。イラクからすべての占領軍の撤退、自衛隊の即時撤退を求めます。信太山自衛隊基地(四月)、八尾自衛隊基地(十月)の視察を行ないます。

3、核兵器廃絶をめざす取り組みをすすめます。原水爆禁止世界大会の成功、平和学習、署名行動、宣伝行動(「6・9行動」、終戦記念日)、平和のためのミニ戦争展(平和盆踊り大会)、「平和と民主主義を考えるつどい」などを開催(八月)します。十二月八日の開戦記念日行動に参加します。

4、増税反対、社会保障改悪反対、命と暮らしを守るたたかいを区内諸団体と共同してすすめます。医療改悪反対大阪集会に参加します(四月九日・日曜・午後二時、扇町公園)。

5、大阪府・市の住民サービス切捨てを許さぬ取りくみをすすめます。

6、新区民センター建設、阪和線高架化にともなう周辺整備と町づくり、杉本町駅のバリアフリー化、「あびこ町駅周辺バリアフリー基本構想」、天王寺大和川線の緑地化など、安心して暮らせる町づくりに取り組みます。

7、住吉革新懇話会の会員拡大、各民主団体との協力共同、機関紙「新しいみち」の発行、全国革新懇ニュース、平和ブックレット普及などに取り組みます。


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