平和・民主・革新の日本をめざす住吉の会
(住吉革新懇)
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2007年次総会決議


一、はじめに──情勢

 前年の総会は昨年三月二十六日に三十六名の参加で開催しました。

 今年、日本国憲法施行六十年という節目の年を迎えました。また、昨年九月に小泉政権に代わって、改憲と構造改革路線を強行することを言明した安倍政権が発足しました。国民にとっては、憲法を守りぬき政治と暮らしに生かす運動と闘いがすます重要となる年を迎えました。

 この間、革新懇運動は、平和・民主主義・暮らしを守るという「革新三目標」をかかげ、全国で大きな広がりをみせています。昨年十一月、岡山県で開催された全国革新懇交流集会には過去最高の七百六十名が参加し、各地で政治革新をめざして展開されているさまざまな運動・取り組みが生き生きと交流され、参加者に新たな展望と確信を与えるものでした。(「全国交流集会報告集」、市位和夫氏の報告「世界の流れと革新懇運動の未来」パンフ参照)

 「憲法改悪に反対し、9条を守り生かそう」と全国ひろがる草の根の「9条の会」は、全国で六千を超え、住吉区でも各分野、地域、職場、学園に二十五の「会」がつくられました。

 しかし、いま安倍政権による政治反動の動きは一段と強まっています。とりわけ「美しい国」=「戦争する国づくり」をめざす憲法改悪の動きは,「任期中に改憲する」、「五月三日までに改憲手続き法(国民投票法)を成立させる」との発言などにみられるように情勢は緊迫しています。「憲法改悪反対」の一致点での共同を広げ、有権者過半数の署名を早期に達成する取り組みを強化しましょう。また、「戦争する人づくり」をめざす教育基本法の改悪は昨年十一月の国会で強行されました。この間、大きく広がった国民運動を背景に、改悪教育基本法の具体化と実施を許さないたたかいを強めることが差し迫った課題となっています。

 小泉内閣いらいの構造改革路線(規制緩和、民営化など)によってもたらされた「貧困と格差」の拡大が大きな社会問題となっています。空前のボロ儲けを続ける大企業には大幅減税、国民にはあいつぐ増税、福祉・医療の切り捨て、「ワーキングプア」と言われる労働者の権利侵害(非正規労働者の増大、残業代ゼロ、過労死)、という非情な逆立ち政治に対し、国民・労働者の反撃がはじまっています。憲法二十五条にもとづく生活と権利を守るたたかい、人間としての尊厳を守るたたかいが重要になってきています。

 「事務所費」問題、「女性は子どもを産む機械」発言など政府要人、閣僚による暴言があいつぎ、「大臣を罷免せよ」「安倍首相は責任をとれ」と、国民の批判が高まり、内閣支持率は急落しています。

 大阪府・市政においては、税金のムダ使い(同和、大規模開発)、市民サービス切り捨てという本来の地方自治体の責務(住民の暮らし・福祉を守る)を放棄する知事・市長・オール与党政治に批判が高まっています。

 今年は、いっせい地方選挙(四月)、参議院選挙(七月)大阪市長選挙(十一月)、来年は大阪知事選挙(二月)と選挙が続きます。平和と暮らしを守り、政治革新をめざす絶好の機会ととらえ全力をつくしましょう。

 アメリカ・ブッシュ政権が強行した無法なイラクへの侵略戦争はますます泥沼状態になり、「占領軍はイラクから撤退せよ」の世論は、アメリカ国内でも世界でも大きく広がっています。世界は戦争のない平和な「共同体」づくりへ大きくすすんでいます。そんな中、憲法9条を投げ捨て、アメリカとの軍事同盟を強化する道へつきすすむ安倍政権の路線は、世界から孤立する道であり未来はありません。今も海上自衛隊、航空自衛隊が米軍支援のためインド洋、イラクに派兵されています。昨年の国会で防衛庁が防衛「省」となり「海外活動」が本来任務とする自衛隊法「改正」が行われるなど、憲法改悪を先取りする動きがいっそう強まる情勢にあります。また、「米軍再編」の名ですすめられている日米の軍事一体化、基地強化、日米合同演習などに対して、全国各地で自治体ぐるみの反対闘争が繰り広げられています。反核・平和のたたかいをいっそう強めねばなりません。

 マスコミのあり方も大きな問題となっています。NHK報道への政治介入問題では、一月に原告側勝利の判決があったにもかかわらずNHKは上告し、まったく反省がみられません。ひき続き公正な報道を求める運動が必要です。

 住吉区内の問題では、JR阪和線の高架化が三十年余の粘り強い住民運動でついに実現しました。今後、高架下空き地利用(駐輪場整備など)、駅前周辺の整備、天王寺大和川線(線路撤去跡地)の緑道・緑地公園化をすすめる課題への取り組みが求められています。また、新区民センター建設、「あびこ町駅周辺バリアフリー基本構想」など、だれもが安心してくらせる町づくりを住民参加ですすめることが重要な課題になっています。

 平和・民主主義・暮らしを守り、住よい町づくりをめざしている住吉革新懇(通称)として、今年度も以上の課題に精力的に取り組むため、会員を増やし、共通する課題での学習講演会、懇談会、シンポジウムなどを開催し、必要な行動を具体化していくことが求められています。


二、この一年間の取り組みについて──経過報告

1、昨年度の取り組みでもっとも重視したのは憲法改悪に反対し9条を守る取り組みでした。 「9条の会・すみよし」は、ひき続き毎月九日を宣伝デーとして宣伝カーの運行、賛同者をひろげる取り組み、さらに「2000人賛同」ビラ作成の取り組みをすすめており、区内に星の数ほど「9条の会」をつくろうとよびかけ二十五の「会」が誕生しました。九月二十四日に元レバノン大使・天木直人氏を招いて「学習交流集会」を開催し百八十名が参加しました。毎月九日、十九日、二十九日には、各団体が宣伝署名行動に取り組んでいます。
現在署名は一万五千余りが集約されています。

2、憲法9条を守り、日米安保条約をなくそう!の横断幕をつくり、毎月一回の街頭宣伝に取り組みました。

3、憲法を守り、平和の思いを後世に残し継承する取り組みとして「平和モニュメント」「戦跡資料」をつくるよう住吉区長に申し入れるとともに、町会長、老人会長、遺族会、各団体への申し入れを行ないました。 また、戦跡資料づくりではプロジェクトチームをつくって取り組んできました。(ミーティング六回、リポート三回)

4、核兵器廃絶をめざす取り組みでは、平和行進(七月)、平和宣伝署名(八月の「6・9行動」、終戦記念日)、住吉平盆おどり大会での「平和のためのミニ戦争展」開催(八月)、「平和と民主主義を考えるつどい」開催(八月)に取り組みました。
大阪非核の政府を求める会の「非核平和ポスター」作成に賛同協力しました。(十月)。
信太山(四月九日)・八尾(十月七日)の自衛隊基地視察を行ないました。

5、機関紙「新しいみち」を発行しました(39号、40号)。

6、ホームページを開設しました。(「住吉革新懇」で検索、現在二万件を超えるアクセスがあります)

7、毎月一回、世話人会議、事務局会議を開催しました。昨年度の会員拡大は十五名でした。全国革新懇ニュース、平和ブックレット販売普及などに取り組みました。


三、今後一年間の取り組みについて──活動方針

1、憲法9条を守る有権者過半数署名(六万以上)を二〇〇七年末達成をめざし幅広い取り組みをすすめます。
そのため、「憲法改悪に反対する住吉共同センター」と協力して街頭宣伝、署名、地域全戸訪問などに取り組みます。

2、「9条の会・すみよし」が呼びかけている「2000人賛同」ビラ作成を成功させます。(三月末締切)

3、すべての分野、地域、職場、学園に星の数ほど「9条の会」をつくり、憲法学習、署名に取り組みます。
そのため、「9条の会・すみよし」が五月に開催する第三回「学習交流集会」を成功させましょう。

4、憲法を守り平和の思いを後世に継承するため、「平和モニュメント」、「戦跡資料」づくりに取り組みます。
この取り組みを区民的運動にするため、区民への賛同・協力のよびかけ、行政への働きかけをさらに続けます。
また、四月に「平和への思いを後世に伝えるための懇談会」(仮称)を開催します。

5、軍基地再編強化反対、イラク、インド洋からの自衛隊撤退を求める取り組みをすすめます。
そのため、イラク派兵差止め裁判を支援します。また、基地視察や平和ツアーを計画します。

6、改悪教育基本法の具体化・実施を許さない取り組みをすすめます。

7、核兵器廃絶・被爆者援護をめざす取り組みをすすめます。
そのため、原水爆禁止世界大会の成功、平和学習、署名行動、宣伝行動(「6・9行動」、終戦記念日)、平和のためのミニ戦争展(平和盆踊り大会)、「平和と民主主義を考えるつどい」開催(八月)などに取り組みます。

8、増税反対、社会保障改悪反対、命と暮らしを守る取り組みをすすめます。

9、公正なマスコミ報道を求める取り組み、「共謀罪」法、えん罪事件を許さない取り組みをすすめます。

10、大阪府・市の住民サービス切捨てを許さぬ取りくみをすすめます。

11、新区民センター建設、阪和線高架化にともなう周辺整備と町づくり、杉本町駅のバリアフリー化、「あびこ町駅周辺バリアフリー基本構想」、「天王寺大和川線」の活用(公園と緑豊かな遊歩道)など、安心して暮らせる快適な町づくりに取り組みます。

12、ホームページの内容充実、会員拡大、機関紙「新しいみち」発行をすすめます。


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